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2025/05/29 09:00

夏本番を迎えるこの時期、私たち人間と同様に、愛犬たちにとっても「水分補給」は非常に重要な健康管理の一環です。
特に暑さが厳しくなる6月〜8月にかけては、脱水症状や熱中症のリスクが高まります。
今回は、わんちゃんの水分不足を防ぐための実践的な方法や、見逃してはいけないサイン、便利なグッズの紹介まで、総合的に解説します。
🐶 なぜ犬は水分不足になりやすいのか
犬は人間のように汗腺が全身にあるわけではなく、主に「パンティング(口を開けてハァハァする呼吸)」で体温を調整しています。この呼吸で体内の水分が大量に失われるため、体温調節の代償として脱水が起きやすいのです。
以下のタイプのわんちゃんは、特に注意が必要です:鼻ぺちゃ(短頭種)の犬(フレンチブルドッグ、パグなど)
・ 鼻ぺちゃ(短頭種)の犬(フレンチブルドッグ、パグなど)
・ 被毛が密で熱がこもりやすい犬(シーズー、ポメラニアンなど)
・ 子犬やシニア犬
・ 心臓病や腎臓疾患を抱えるわんちゃん
こうした子たちは代謝調整が苦手だったり、水分補給の頻度が減る傾向にあるため、より意識的な管理が求められます。
💧 犬に必要な1日の水分量
基本的な目安としては、体重1kgあたり約50〜60mlの水分摂取が必要です。
下記はあくまで目安ですが、食事・運動・気温などで調整が必要です。
体重 目安の水分量
3kg 約150~180ml
5kg 約250~300ml
10kg 約500~600ml
🥣 水分補給を促す5つの工夫
1.複数の場所に新鮮な水を設置する
寝床、リビング、トイレ近くなど複数のポイントに水皿を設置することで、自然と飲水頻度が増えます。
また、直射日光やエアコンの風が直接当たらない場所を選ぶと◎。
2.風味付きの水で誘導
どうしても水を飲まない場合は、無塩の鶏スープや煮干しの出汁をぬるま湯に薄めて香りをつけましょう。
これだけで水分摂取量が大きく変わることもあります。
3.ドライフード+水 or スープ
ご飯にぬるま湯やスープをかけると、自然と食事から水分補給が可能になります。
特に夏バテで食欲が落ちているときにもおすすめです。
4.氷&冷凍フルーツをおやつ代わりに
氷そのものや、凍らせたスイカ・バナナ(※種・皮なし)をおやつとして与えるのも有効。
ただし、与えすぎはお腹を壊す可能性があるため、必ず少量・短時間で。
5.自動給水器の導入
長時間の留守番がある家庭では、常に清潔な水を循環する給水器がおすすめ。
フィルター付き・静音設計なら、犬も違和感なく使用できます。
🚨 水分不足のサインを見逃さない!
以下のような症状が見られたら、水分不足の可能性があります。
・ ぐったりして元気がない
・ 食欲不振
・ パンティング(浅く速い呼吸)
・ 歯茎が乾いてベタつく
・ 濃い黄色の尿・尿量が極端に少ない
・ 皮膚をつまんでもすぐに戻らない(皮膚ツルゴールの低下)
特に2つ以上当てはまる場合は、すぐに水分補給の見直しと、必要であれば獣医師の診断を受けてください。
🧊 夏に便利な水分補給グッズ
夏の水分補給には以下のような便利グッズが効果的です。
・ 自動給水器:常に新鮮な水が循環。留守中も安心。
・ 温湿度計:室内環境を「見える化」。快適な気温・湿度を維持。
・ 感マット/クールベッド:飲水とあわせて、体温管理に効果的。
・ 冷凍対応おやつトイ:おやつを凍らせて中に入れ、遊びながら水分補給。
・ 保冷剤付きハーネスやバンダナ:散歩時の熱中症対策に。
これらのアイテムを使って「飲みやすい・過ごしやすい環境」を整えることで、水分不足のリスクを大きく減らすことができます。
📝 まとめ:今すぐ始めたい3つのこと
-
水の置き場所を増やして飲みやすくする
-
食事やおやつに水分を加えて自然に摂取
-
日々の様子から“足りているか”を見極める
わんちゃんの体は小さく、ほんの少しの水分不足でも健康に影響が出ることがあります。
「飲んでるつもり」で安心せず、“飲ませているかどうか”を習慣的にチェックする意識が大切です。
今年の夏も、愛犬が元気に過ごせるよう、今日からできる水分対策を始めてみませんか?