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2025/06/16 10:45

夏は人間にとっても犬にとっても過ごしにくい季節です。高温多湿の気候は、犬の毛や皮膚にさまざまな影響を及ぼします。特に、抜け毛の増加や皮膚の蒸れ、かゆみ、赤みなど、季節特有のトラブルが多発する時期でもあります。
この記事では、夏の毛のお手入れ方法に焦点を当て、抜け毛の原因と対策、皮膚トラブルを予防するための実践的なケア方法、そしておうちでできるセルフケアのポイントまで、詳しく解説します。
【目次】
1 夏に起こりやすい抜け毛と皮膚トラブルの原因
2 抜け毛対策の基本ケア
3 皮膚トラブルを防ぐケアのポイント
4 おうちでできるセルフケアの実践方法
5 トリミングサロンの活用方法と選び方
6 犬種別に見る毛のお手入れの注意点
7 まとめ:毎日のケアで夏を快適に
1 夏に起こりやすい抜け毛と皮膚トラブルの原因
夏場に抜け毛が増えるのは、換毛期が関係しています。特に春から初夏にかけて、冬毛が抜けて夏毛へと生え変わる「換毛期」が訪れます。この時期には、通常よりも多くの毛が抜けるため、室内が毛だらけになることもあります。
また、気温と湿度の上昇により、皮膚が蒸れて炎症を起こしやすくなります。皮膚に湿気がこもると、細菌やカビの繁殖が活発になり、「膿皮症」「マラセチア皮膚炎」などのトラブルを引き起こす原因になります。
・主なトラブルの例:
・ かゆみ、赤み、フケの増加
・ 脱毛やかさぶたの発生
・ 湿疹や皮膚のただれ
2 抜け毛対策の基本ケア
抜け毛を最小限に抑えるためには、こまめなブラッシングが最も有効です。犬の毛質や犬種に応じたブラシを使うことがポイントです。
・ブラッシングの頻度とタイミング:
・ 毎日〜週に2〜3回を目安に
・ 散歩後やシャンプー前後など、毛が汚れやすいタイミングで
・使用する道具の選び方:
・ アンダーコート用のスリッカーブラシ(柴犬・コーギーなど)
・ 長毛種にはピンブラシやコーム
・ 抜け毛の多い時期はファーミネーターなどの除毛ツール
定期的なブラッシングは、毛のもつれや毛玉を防げるだけでなく、皮膚の血行促進にもつながります。
3 皮膚トラブルを防ぐケアのポイント
皮膚の健康を保つためには、清潔さと通気性が鍵となります。
・シャンプーの注意点:
・ 月1〜2回が目安(過度な洗浄は逆効果)
・ 犬用の低刺激シャンプーを使用
・ 洗ったあとはしっかりと乾かす
・通気性のよい服やベッドの使用:
・ 通気性・速乾性の高い素材を使用したドッグウェア
・ 通気性の良いベッドやマットで皮膚への負担を軽減
・食事とサプリメントによる内側からのケア:
・ 皮膚・被毛の健康をサポートするオメガ3脂肪酸やビオチンなどを含む食事
・ 獣医師に相談のうえ、皮膚ケア用のサプリメントを取り入れるのも有効
4 おうちでできるセルフケアの実践方法
忙しい毎日でもできる簡単なセルフケアをご紹介します。
・おしぼりタオルで体を拭く:
・ 散歩帰りに汗や汚れを拭き取ることで、皮膚のムレや菌の繁殖を防止
・部分的な毛のカット:
・ 足の裏やお腹周りなど、通気が悪くなりがちな部分を適度にカット
・定期的な健康チェック:
・ 赤み、湿疹、脱毛などのサインがないか毎日観察する
5 トリミングサロンの活用方法と選び方
夏場はプロの力を借りるのもひとつの方法です。
・トリミングのメリット:
・ 換毛期の集中ケアで抜け毛をリセット
・ 肛門腺しぼりや爪切りも同時にケア
・ 専門家による皮膚状態のチェック
・サロン選びのチェックポイント:
・ 衛生管理や設備が整っているか
・ 担当者が丁寧にカウンセリングしてくれるか
・ SNSや口コミで実績を確認
6 犬種別に見る毛のお手入れの注意点
犬種によって必要なケアは異なります。
・短毛種(フレンチブルドッグ、ビーグルなど):
・ 比較的手入れは楽だが、皮膚が敏感なので洗浄や保湿を丁寧に
・中毛〜長毛種(ゴールデンレトリバー、シーズーなど):
・ ブラッシングと換毛期の除毛をこまめに
・ 毛玉防止のために定期的なトリミングを
・ダブルコート犬(柴犬、ポメラニアンなど):
・ 換毛期に大量の毛が抜けるため、集中ケアが必要
・ ブラシでアンダーコートをしっかり除去すること
7 まとめ:毎日のケアで夏を快適に
夏の毛や皮膚のトラブルは、放置すると悪化しやすく、わんちゃんの生活の質(QOL)にも大きく影響します。しかし、日々の小さな積み重ねで、多くのトラブルは未然に防ぐことが可能です。
・こまめなブラッシングで抜け毛を減らす ・清潔で通気性の良い環境を整える ・食事やサプリで内側からサポート ・異変があればすぐに対処
これらを意識することで、夏の間も快適に、そして健康に過ごすことができます。
わんちゃんにとっても飼い主さんにとっても、笑顔あふれる夏を迎えるために、ぜひ今から準備を始めてみてください。