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2025/06/19 11:00

夏は楽しいお出かけシーズンですが、地面の温度が思った以上に高くなるこの季節は、犬の肉球にとってとても過酷な環境になります。アスファルトや砂利道、ベランダの床などが熱を持ちやすく、何も対策をせずに散歩に出ると、思わぬやけどを負ってしまうことも。本記事では、犬の肉球をやけどから守るための対策や予防方法、そして万が一やけどをしてしまった場合の応急処置まで、詳しく解説します。
【目次】
1 夏の地面温度はどのくらい?
2 犬の肉球の特徴とやけどのリスク
3 散歩前にできる地面チェック方法
4 肉球やけどの予防法
5 やけどしてしまったときの対処法
6 日頃からできる肉球ケア
7 まとめ:安全なお出かけのために
1 夏の地面温度はどのくらい?
夏の晴れた日中、アスファルトの温度は50〜60℃にも達することがあります。人間は靴を履いているため気付きにくいですが、犬は素足で歩くため、直接熱が伝わってしまいます。特に午後〜夕方にかけては地面が最も熱くなる時間帯であり、肉球に深刻なダメージを与える危険性があります。
● 実際の地面温度の目安:
・ 気温30℃の日:アスファルトの表面温度は55℃前後
・ 気温35℃の日:アスファルトの表面温度は60℃以上
この温度では、数秒歩いただけで肉球がやけどしてしまう可能性があります。
2 犬の肉球の特徴とやけどのリスク
肉球は犬にとって「靴」のような役割を果たしていますが、実はとてもデリケートな部分です。
● 肉球の構造:
・ 分厚い角質層で覆われているが、繊細な神経や血管が集中
・ 常に外気にさらされ、傷や熱、乾燥に弱い
● やけどの初期症状:
・ 歩きたがらない、足を引きずる
・ 肉球が赤く腫れている
・ 肉球の皮がめくれている
・ なめ続ける
これらの症状が見られたら、すぐに散歩を中止し、冷却・保護の処置が必要です。
3 散歩前にできる地面チェック方法
やけどを予防するためには、散歩前の簡単な確認がとても重要です。
● 手のひらテスト:
・ 飼い主が自分の手のひらで地面を5秒間触れてみて、熱くて我慢できなければ犬にとっても危険な温度です。
● 早朝や日没後の散歩を心がける:
・ 地面の熱が下がってからの時間帯を選ぶことが大切です。
4 肉球やけどの予防法
予防のための基本的な対策を習慣にしましょう。
● 散歩時間の調整:
・ 夏場は朝7時以前または夕方19時以降が理想
● 日陰のルートを選ぶ:
・ 公園内の木陰、小道、芝生エリアを活用
● 犬用ブーツの活用:
・ 地面の熱や尖った石から肉球を守る
・ 最初は嫌がる犬もいるため、徐々に慣れさせる
● 足裏用保護クリームの使用:
・ 保湿成分配合のクリームで肉球のひび割れや乾燥を防止
・ 散歩前に塗布することでバリア効果が期待できる
5 やけどしてしまったときの対処法
もしもやけどをしてしまった場合は、迅速な対応が必要です。
● 応急処置のステップ:
1 冷水や保冷剤で患部を10〜15分冷やす
2 やけど部位を清潔なガーゼなどで覆う
3 なめたり引っ掻かないように注意(エリザベスカラーの使用も)
4 速やかに動物病院を受診
市販の人間用やけど薬は使用せず、必ず獣医師に相談してください。
6 日頃からできる肉球ケア
日常的なケアで肉球を健康に保ち、やけどのリスクを軽減しましょう。
● 保湿ケア:
・ 毎晩、専用保湿クリームを軽くマッサージしながら塗布
● 爪のカットと毛の処理:
・ 足裏の毛が長いと滑りやすくなるため、こまめにカット
・ 爪が長いと地面との接触面が不安定に
● 定期的なチェック:
・ 散歩後に肉球を確認する習慣を
7 まとめ:安全なお出かけのために
夏場は犬の健康を守るうえで、肉球のケアがとても重要になります。地面温度の確認、適切な散歩時間、保護グッズの活用、日々の保湿など、少しの工夫で大きなケガを防ぐことができます。
愛犬とのお出かけをもっと楽しく、安全に過ごすためにも、今日から肉球対策を始めてみてはいかがでしょうか?